English Column 英会話コラム

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TOEICのことを考えている女性

英会話でペラペラになる前に、仕事・就職その他の事情で、必要に迫りTOEIC受験を予定している人のためのコラムです。

現在あなたがTOEICのスコアが500点前後、あるいは受験したことはないけれどこれから受験する予定で、英語は高校大学で勉強して以来未経験なら、まず何から手を付けたらよいのか見当がつかず途方にくれているかもしれませんね。
本コラムは、そんなあなたがせっかくの時間と労力、そしてお金を費やしてでも伸ばしたいTOEICスコアアップのための準備をする上で欠かせない教材選びについて、おすすめポイントと要注意点を簡潔にまとめてみました。
是非参考にして、あなたが無駄なく、無理なく、自分の努力に応じたスコアアップを達成することを願います。

TOEIC鉄板教材について

TOEIC攻略本を探してみようと、大手書店などにいくと、同じようなタイトルと同じようなプライスレンジで、あまりにも数多くの書物があり、大概の学習者はどれを選んだらよいのか手がかりがなしに困ったことになります。
あなたがもし、「薄く小さいテキストでないと持ち運びに・・・」「3000円以上のテキストはNG」というタイプの方でないなら、是非お薦めしたいのはまずは以下テキストです。

TOEICテスト新公式問題集 Educational Testing Service著 

TOEICテスト新公式問題集

この新公式問題集は公式ということもあって、最も本番に即したものになっています。
語彙や表現などにも似通ったものが多く、受験で言うところの過去問のようなものと考えて差し支えありません。
このシリーズは現在Vol.1からVol.6まで出ています。
Vol.6がいまのところ最新で、最近の傾向を最もよく反映していると言えます。
難易度的にもちょうどいいものになっています。以降数字が小さくなるにつれて古いものになります。

Vol.5はやや易しめといった感じです。苦手意識のある人や、不安な人が
しっかりとした基礎を作るのに最適です。
Vol.4は難しめなので、高得点を狙っている人はやっておきたいものです。
Vol.5とあわせてやると、全体の難易度の幅を把握することができるかと思います。
Vol.1-3については、Vol.4-5 を繰り返し復習し学習効果を上げ、さらに演習を積みたい人にはオススメできます。ただし、最新の傾向からは徐々にずれていってしまっていることを考えると、時間のないあなたはVol.1-3については優先順位を下げ、本コラムで後ほど紹介する別の教材による学習を優先させてもよいかもしれません。

韓国のTOEIC学習者に絶大に支持されている教材

日本と同様に多くのTOEIC受験者を有する韓国は、つい10年ほど前までは、TOEICのスコア平均が日本とほぼ横並びでした。それが、現在(2013年度ETS資料による)では日本の平均点が512点に対して、韓国のそれは632点。わずかの期間で100点をはるかに超える水があいてしまった事実は有名です。韓国のTOEICスコアの急速な伸長の原因をひとくくりに語ることはもちろんできませんが、韓国人受験者のための学習教材の進歩が、そこに寄与していることは間違いありません。
その韓国で多くのTOEIC受験者に支持、活用されている優れもの教材が

メガ模試 TOEIC  TEST リスニング/リーディング

メガ模試 TOEIC TEST リーディング1200 キム・デギュン著
メガ模試 TOEIC TEST リスニング 1200 キム・デギュン著

タイトルが示している通り、現在のTOEIC試験の傾向を研究し、Listening/Readingそれぞれ12セットで100問ずつ、全て解くと1200問ずつという相当なボリュームをこなしてしまえるよう構成されています。

言うまでもなく、Listening も Readingも問題をゆっくり解いてはいられません。
Time-Management(特にこの傾向はReadingに強いですね)がキーとなります。
問題を解くスピードというのは、一種のテクニックで、本来の英語力(英会話力)を磨くためとは少し違った専門のDrillが必要とされます。
本テキストはそのDrill用テキストとして、非常によく構成されているといえます。
ひたすら多くのボリュームを解いて解いて、解きまくる!サブタイトルそのままですが、そこには説得力があります。

TOEIC高得点をめざし、将来の英会話力にも必要なボキャブラリーを身につけるには

ここで肝心なポイントを見逃してはなりません。
前述したような教材を使用し、Listening, Reading問題に取り組むにしても、TOEICに頻出する基本的な単語力なくして、スコアアップは望めません。問題を解きながら出てきた単語で知らなかったものをかたっぱしから覚えていくという手段もありますが、それではかなり時間に無駄が生じますし、なによりどのくらいボキャブラリー力がついていっているのかの積み上げ感を得ることが難しくなります。また当然、ボキャブラリー力向上のための学習のペースをつかむためにも、別途教材を利用することが望ましいわけです。

このボキャブラリーに特化した教材もさまざまある中で、本コラムがお薦めしたいのは

TOEIC TEST英単語スピードマスター(成重 寿)

大ベストセラーのこの単語集のいい点は、品詞ごとに項目が別れているところ。
他の品詞ごとになっていない問題集は、覚えている間にごっちゃになってしまって頭の整理が大変になることがあります。
「動詞」「形容詞・副詞」「名詞」「ビジネス語」「生活語」「イディオム」という構成で、「今日は動詞を覚えよう!」といったようにTOEICに頻出の3000語以上を身につけることができます。

2013年改訂のNew Editionでは、収録語を最近のTOEICの傾向により即したものにしたほか、「類義語・派生語」が充実しました。また、TOEICに頻出で日本の学習者に不足しがちなビジネスボキャブラリーもまとまっていて学習しやすいです。例文もTOEICに直結した実戦的なもので、CDを活用しながらボキャブラリーの意味を場面で理解でき、リスニング力アップにも役立つので効率的です。

お金のかからないTOEICレベル別勉強法

ここまでの教材をチャックしておなかがいっぱいになったあなた、まだまだ物足りないあなたも、そろそろこれ以上お金をかけて教材を買うのは???と思い始めているかもしれませんね。そんなあなたに無料で、しかもレベル別に応じてTOEICスコアアップのためのリスニング、ボキャブラリー強化に役に立つ優れものサイトのご紹介です。

それが「Lingoo!(http://lingoo.jp/)」このサイトが特に優れている点は、TOEICで出題されるようなビジネスやストリートでの会話がレベル別に整理され、あなたのレベルに応じて、自由に動画を選ぶことができることです。しかも無料で!
また、動画ということ完璧な場面設定の説明付きなので、耳にするボキャブラリーや表現の意味も瞬時に深く理解することができます。


ボキャブラリービルディングの合間や、少し疲れたなあと感じたら、このサイトを利用し、利用法をカスタマイズしながら、スコアアップのための英語力を補強していきましょう。また、動画による学習は、場面設定が完璧なので、先々の英会話力向上にも大きな成果を生むことが可能です。オススメです!!

リーディングのスピードに自信をつけるために楽しみながらできること

いわゆる英語の上級者の方でも、TOEICのリーディング攻略はTime-Managementが
ハードだという声をよく聞きます。これまで紹介して来た攻略本はもちろんTOEICスコアアップの必須アイテムとして取り組んでいただきたいものです。
もし、その上でもっと楽しみながら、空いた時間に気楽に、けれどもTOEICスコアアップにつなげられるようなものはないか、と欲張りなあなたには、

ペーパーバック

いわゆるpaper backと言われる軽めの読み物で、例えば Longman社のPenguin Readersシリーズなどは有名です。このシリーズが特にすぐれているのは、レベル別・ジャンル別に読み物が豊富にそろっていること、そしてほとんどの本にはCDがついているので、Reading で速読の練習をしながら、物語を聞いたりできるので、疲れたときなど、無理をせずに寝転んで学習をすすめることができるということです。重要語句や表現については解説もついていますので、それを読むことも学習を助けてくれます。
なにより、ほとんどの読み物が難解でなく、軽く読めるものなので、あくまでも楽しみながら速読を強化する目的にかなっています。TOEICのスコアアップには時間がかかります。時に少し息を抜いて学習を進めるのにもってこいです。

教材選びの要注意点と落とし穴

本屋で英語の本を選ぶ女性

前述したように、TOEIC受験を真剣に考えているあなたは、教材お探しに本屋さんのTOEICコーナーに行ったことがあるでしょう。本コラム著者も暇さえあれば、近くの大型書店の教材コーナーに行き、教材のチェックをします。
洋書を含め有名書店から数多くの攻略本が発刊されていますが、TOEIC教材で絶対にこれだけやっておけば大丈夫というものは存在しないので、あくまでもあなた自身が、現在のレベルや、学習に費やせる時間量、目標スコアとその達成時期、予算などを熟慮して、教材を選んでいくことになります。


ここでは、「こんな教材は選んでほしくない」という注意点を記します。
それは特に洋書に当てはまることが多いのですが、
有名書店のものであっても、問題形式が古く実際のTOEIC試験とレベルや、出題(解答)形式が違ってきているものは選ばないで下さい。
ここで記すことはあくまでも本コラムの私見である事をお断りしつつ、例えば
Barrons社のTOEIC問題集は、最近の出題よりも易しい傾向にあるようです。
特に文法は、現在ではあまり出題されないレベルも含めて全体的に易しい問題が多いと感じます。
また、Longman社のTOEIC問題集も、全体的には優れた教材ですが、一部最近の出題傾向に追いついていない箇所があるようです。例えば、Reading Section Part 6で挿入問題が出題されますが、最近の傾向として、一部は文章全体を読まないと正答が得られない問題が
出題されていますが、Longman社の例題には、必ずしも文章全体を読み解かなくてもすべての挿入解答ができてしまう問題が出てきます。
お断りしておきますが、この傾向は2015年1月時点での状況ですので、今後のバージョンアップにて両社共に問題集を改訂していくでしょう。ですからあくまでも本コラムのこの意見は参考としてとどめて下さい。

TOEIC IP TESTを受け続けるという方法

TOEICのスコアと受験回数の関係グラフ

TOEICスコアアップのために、実はとっておきの奥の手があります。
知っての通り、TOEIC受験には、いくつかの方法があり、その一つに
TOEIC®の団体特別受験制度(IP)というものがあります。
これは、個人でも一定の団体(学校・会社などTOEIC団体受験を実施している)に所属すれば、TOEIC公開テストと同じ内容で受験ができるという制度です。
ETSの公式ホームページでは、TOEIC IP TESTを次のように紹介しています。
「IPテストは企業では英語研修の効果測定や新入社員の英語能力測定、海外出張や駐在の基準、昇進昇格の要件など、学校では単位認定、プレイスメント、留学前後の測定などに幅広く活用されています。」

言い換えると、TOEIC公開テストとその内容は変わらずに、ETSが提供する本物のTOEIC受験の機会だけが増やせることになります。
TOEIC試験は、進学のための入試のような一回勝負とは異なり、何度でも受験し、その中での最高点を
自身のスコアとすることができます。つまり受ける機会が多ければ多いほど、練習にもなるし、高得点をとれる確率も上がると言えます。
事実TOEICで990点を取得する最上級者には、TOEIC IP TESTの常連者が多くいます。
スコアアップに直結するTOEIC IP TESTもスコアアップのための教材として考えれば、極めて優秀なアイテムといえるでしょう。

TOEIC IPテストの詳細・日程・受験可能場所はこちらでご確認できます。

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    サッカー大好き今どき男子の代表のような大学生くら君が、ラングランドの英会話レッスンに挑戦!(TOEICもガンバる)

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