1. 食事と関係ある挨拶 (Saludos al comer)

WaiWaiブログ

食事と関係ある挨拶 (Saludos al comer)

2012/11/02

挨拶といっても、今回、食事をするときに挨拶っぽく使う表現(「いただきます」等)について話しましょう。
 
いただきます
スペイン語では、「いただきます」のような表現はありません。
なんと!そうすると、どうやって食べ始めるんですか?と考えるかもしれませんが、簡単に、食事がテーブルに着いたら、スプーンやフォークを取って、何も言わずに食べ始まるのです。
こういうわけで、皆そろって食べ始めるのではなく、普段、他の人を待たないで食べ始めても問題はないです。
昔、キリスト教の熱心な信者は「いただきます」と似ている気持ちで、「Señor, bendice estos alimentos que vamos a comer. Amén」と言っていましたが、現在はこれもほとんどないのではないでしょうか。
ちなみに、日本の映画や漫画をスペイン語に訳すときに、この「いただきます」は相当の問題です。そのときの役者やキャラクターの口に何かセリフをつけなければいけないんですが、自然に合う表現がないので、どんなセリフにしても何かの無理やりがあるから、翻訳者は困ります。
 

 
ごちそうさまでした
この表現もありません。食べ終わったら、何も言いません。
ま、おいしかったと思ったら「Qué bueno estaba」とか「Qué rico estaba」とかぐらい言ってもいいですが、やはりこれは「ごちそうさま」の気持ちより、ただ「おいしかったなぁ」という気持ちだけです。
 
おそまつさまでした
言うまでもなく、「ごちそうさまでした」がないなら、こちらの「おそまつさまでした」は更にはないでしょう。
 
Que aproveche
逆に、日本語にはないけどスペイン語にはある表現は「Que aproveche」。
「Que aproveche」は自分が食べていない、相手が食べようとしているか食べている途中のときに使います。だいたいの感覚は「あなたが食べようとしている・食べている食べ物があなたには栄養になるように」って感じと言ってもいいのではないでしょうか。
普段、知り合い同士に使う表現なんですが、時々知り合いではない人同士でも聞こえます。かならず言わなければいけない表現ではないので、使いすぎるのもちょっと変でしょう。
使い方例1:同僚と一緒に休憩の時間に外にいます。同僚は持ってきたbocadillo(フランスパンのサンドイッチ)をかばんから出して食べようとします。自分は何も食べない。同僚に
A: ¡Oh! Qué bocadillo más bueno. Que aproveche.
B: Gracias.
使い方例2:レストランから出るところに、たまたまそこで友人が食べている:
A (出る方): ¡Anda! ¿Qué tal, Marcos?
B (食べている方): Hola, Luis.
A: Hasta luego, que aproveche.
B: Gracias. Hasta luego.
例で見た通り、「Que aproveche」を言われた方が、「Gracias」で答えます。
注意:「Que aproveche」の「que」は「¡Qué bien!」の強い「qué」ではなく、「Que tengas buen viaje(いい旅行になるように)」のただの関係代名詞の弱い「que」なので、イントネーションに気をつけてください。
 

 
乾杯
日本人の、スペイン語の学習者は乾杯のときに普段「salud」と言います。これには何も問題はなく、とても正しくて自然な言い方なんですが、実はちょーっと改まった言い方です。どちらかというと、スペイン人は「salud」よりも「chinchín」という言い方の方をもっと使います。これを知っていても、日本人はやはり「salud」の方を使いたがっている理由はいうまでもないでしょう。どうぞ。
ところで、辞書では「chinchín」と書いてあっても、普段「chin-chin」のように発音します。もちろん、グラスがぶつかる音を表現します。由来は中国語から来た言葉らしいです。
 
今回はここまでで、今度のブログでは食事をするときの違う習慣について勉強しましょう。
 
エミリオ

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