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WaiWaiブログ

スペイン語のTOPICS

TANTO p2

2013/04/15

 この前のブログの続きです。

 

①   「como…」の部分はない場合。

「tan…como…」の「como…」の部分がないと、「こんなに・そんなに・あんなに」のような意味になります。

¿Por qué tienes tanta prisa? →何でそんなに急いでいるの?

 

A: Esta falta cuesta 20000 yenes. →このスカートは2万円です。

B: ¿¿¿Tan cara??? →そんなに高いの?

 

「Muy」と同じように、「tan」には後ろには形容詞か副詞が必要です。既に知っていて、省略したいときは、「tan」は「tanto」になります。

A: Esta falda cuesta 20000 yenes. →このスカートは2万円です。

B: ¿Tanto? →そんなに(高い)?

 



 

②   tan/tanto…que…

「あまりに~」、「~ぐらいたくさん・多い」など、のような意味を表します。

Las patatas estaban tan baratas que compré 5 kilos.

ジャガイモはあまりにも安くて5キロも買ってしまった。

Enrique habla inglés tan bien que parece nativo.

エンリケはネイティブぐらい英語が上手です。

Trabajaba tanto que se puso enfermo.

あまりに働きすぎて、病気になりました。

Tengo tantos problemas que no sé por cuál empezar.

私はあまりに問題が多くて、どれから手を出せばいいかもわかりません。

 

こういう文書は感情的な言い方です。「tanto/tan」を使わずに言い換えることはできますが、普段はもっと客観的、気持ちがそんなに入っていない文章になります:

Las patatas estaban muy baratas, asi que compré 5 kilos.

Enrique habla inglés muy bien. Parece nativo.

Trabajaba mucho. Por eso se puso enfermo.

Tengo muchos problemas. No sé por cuál empezar.

 



 

 

③   も…も…

次の文章を読んでみましょう:

Estos pantalones sirven tanto para verano como para invierno.

このズボンは夏にも冬にもはけます。

Mi madre nos preparó la merienda tanto a mi amigo como a mí.

お母さんは友達にも私にもおやつを作ってくれた。

Escucho tanto música rock, como jazz, como flamenco.

ロックもジャズもフラメンコも聴きます。

例文でわかったと思うんですが、今回の「tanto...como...」は比較と関係なく、「も…も…」と同じような意味です。「y」で言ってもあまり変わらない:

Estos pantalones sirven para verano y para invierno.

Mi madre nos preparó la comida a mi amigo y a mí.

Escucho música rock, jazz y flamenco.

ただ、「tanto...como」を使うと、①「加える」気持ちが強くなる ②普段ひとつの物事だけですが、今回はそれだけじゃなくて他にも同じように重要な物事を挙げることができる。

たとえば、例のズボン。ズボンというものは、普段、ひとつの季節(夏)だけに向いているのが普通と思えるが、このズボンは冬にも使えます。

音楽の好きなジャンルは普段ひとつ(ロック)と思えるが、私はロックだけじゃなく、ジャズもフラメンコも聴くという意味合いを強調したいのです。

この使い方のニュアンスは本当に微妙で、あまり自身がなければ、使わなくてもいいですが、よく使われるパターンなので、少なくとも分かればいいと思います。

それに、発音は比較の「tanto...como...」とわずかに違います。聞き取れないぐらい微妙に違いますが、機会があれば、ネイティブにでも丁寧にそれぞれのパターンを読んでくれるように頼んでみてください。

 

Emilio

お願いの言い方 (Hacer peticiones)

2013/03/01

今回、人に何かお願いをするときのいくつかの表現について勉強しましょう。

 

①一番簡単な頼み方は、もちろん、単純に文書の最後に「por favor」をつける方法です。

[店で]: Una postal, por favor. → 絵葉書を一枚ください。

Cierra la puerta, por favor. → ドアを閉めてください。

 



 

②次のステップは「poder」動詞でしょう。Poderを使うと、依頼をしたり許可を求めたりすることができます。

Puedes cerrar la ventana? →窓を閉めてくれませんか。

[学校で]:Profesor, puedo ir al servicio? → 先生、トイレに行っていいですか?

一緒にpor favorを使えると、より丁寧な聞き方になります。

Puede sacarnos una foto, por favor? → 写真を撮ってくれませんか?

観光者や学習者には、普段puedo やpuedes (tu), puede (usted)で十分ですが、特別に改まったシチュエーションや相手、頼みにくいことなどの場合は、condicionalの形で使うとより丁寧になります。

Podrias prestarme 10000 yenes? → 1万円貸してくれませんか?

[上司に]:Podria pedirle un favor? → お願いしてよろしいでしょうか。

 

③Poderの代わりにImportar動詞を使うことも多いです。

[タクシーの運転手さんはお客さんに]:Le importaria que ponga la radio? →ラジオをつけてよろしいですか。

[友達に]:Se me ha olvidado tu libro. Te importa que te lo traiga manana? →本を持ってくるのを忘れた。明日返してもいい?

ImportarとPoderの使い分けは微妙ですが、大抵、ImportarはPoderより柔らかく聞こえるものの相手の賛成はあまり要らない場合によく使われます。つまり、社会的に許可を頼む必要があるんですが、どうしてもやるつもりがあります。目上の人が目下の人に何かを頼むときはよく使います(一応、目上の人が頼んでいるので、目下の人はあまり断らないはずでしょう)。

以上の例文を解説しましょう:

1番目:タクシーの運転手さんは、自分のタクシーを運転しているので、お客さんの許可よりも、お客さんの確認をとっているだけです。

2番目:本を持ってくるのを忘れたので、明日持ってくるのはしょうがない。こちらも相手からの賛成よりも、相手に対しての確認の問題だけです。

でも、時々、こういうようなニュアンスがなくても使うこともあります。

Te importa repetirlo otra vez? →もう一回言ってくれませんか? [“Puedes repetirlo otra vez?”より丁寧に頼みたいだけ]

普通の形(importa)かcondicional (importaria)の使い分けに関しては、②のpoderのと同じです。

 



 

④ これからする行為は相手に対しては迷惑をかける可能性がある場合は、importarの代わりにmolestarを使うことが多いです。

Te molesta que fume? ←タバコ吸っていい? [一緒にいる友達にはタバコの煙がいやかなと思うとき]

Le molesta si abro la ventana? ← 窓を開けてもよろしいでしょうか。 [窓を開けたら、相手には寒いかもしれないと思うとき]

 

 

文法的に、一番使いやすいのは確かに①の「por favor」と②の「poder」。「Importar」と「Molestar」は、文書によってその後に「que」を使ったり、「si」を使ったり、動詞の原型、直接法、接続法など、いろいろあります。でも、自然なので、いつか使えるようにしっかり勉強しましょう。

 

エミリオ

動詞の謎の時制 (Los tiempos verbales misteriosos)

2013/02/01

スペイン語の時制が多いですよね。

普段、学習者はこんな時制を勉強していきます(Tener動詞を使いましょう):

直接法(Indicativo)

現在形(Presente):Tengo

点過去形(Pretérito indefinido): Tuve

線過去形(Pretérito imperfecto):Tenía

未来形(Futuro):Tendré

過去未来形(Condicional):Tendría

接続法(Subjuntivo)

現在形(Presente):Tenga

線過去形(Pasado imperfecto):Tuviera / Tuviese

命令形(Imperativo)もありますが、これはテキストや先生によっていつ勉強するべきかは違うでしょう。ちょっと変わった時制です。

その上に、直説法と接続法のそれぞれの時制には完了形バージョンもありますよね:

現在完了形(Pretérito perfecto):He tenido

過去完了形(Pretérito pluscuamperfecto):Había tenido

未来完了形(Futuro perfecto):Habré tenido

過去未来形(Condicional perfecto):Habría tenido

現在完了形(接続法)(Pretérito perfecto de subjuntivo):Haya tenido

過去完了形(接続法)(Pretérito pluscuamperfecto de subjuntivo):Hubiera / hubiese tenido

 

でも、よく見ると、何かアンバランスがあるのではないかと思いませんか?

そうです。

過去完了は線過去の完了形バージョンですが、点過去の完了形バージョンはないのですか?

それに、直説法には未来形があるのに、接続法には未来形はないのですか?

 



 

答えは:ありますよ。

これらの時制は、普段、上級のテキストにさえも載っていないのはなぜでしょう?もちろん、それは知らなくても学習者にはあまり問題ないからでしょう。現在のスペイン語ではほとんど使われていない時制です。

しかし、“ほとんど”は、あくまでも“ほとんど”だけです。それに、まあ、知っているだけではそれなりに面白いと思います (^-^)

ここで、この3つの、謎の時制を紹介します。

 

点過去完了形 (Pretérito anterior):

作り方はHaber動詞の点過去+例の動詞の過去分詞:Hube tenido

意味:過去のある時点でやったこと・起きたことの後すぐに、他のことをする・他のことが起きる。

En cuanto hubo escuchado las primeras notas, reconoció la canción.

最初の2つか3つの音符を聞いたとたんに、どんな曲なのかわかりました。

Se quedó dormido apenas hubo terminado el trabajo.

仕事をし終えたやいなや、寝てしまいました。

現在のスペイン語では、ときどきまだ使われていますが、代わりに点過去か過去完了を使うことが多いです:

En cuanto escuchó las primeras notas, reconoció la canción.

Se quedó dormido apenas terminó / había terminado el trabajo.

普段、「en cuanto」・「apenas」・「no bien」等という、ある程度決まった表現と一緒に出ます。

 

接続法の未来形 (Futuro de subjuntivo):

活用は接続法の過去形(tuviera)と同じですが、最後の“a”の変わりに、“e”を:tuviere, tuvieres, tuviere, tuvieremos, tuviereis, tuvieren.

意味:簡単に言うと、接続法の線過去と同じです。

え?どういうこと?過去と未来は同じ???と考えるかもしれませんが、接続法過去形の時制が曖昧なので、どこかで接続法の未来形と出くわしたら、過去形に変えても全く問題ないです。

Aunque algun día fuere millonario, no dejaría mi trabajo =

Aunque algun día fuera millonario, no dejaría mi trabajo.

たとえ、いつか金持ちになったとしても、仕事はやめないだろう。

接続法未来形は昔のスペイン語ではもっと使われていましたが、今はことわざや本当に数少ない、決まった表現だけにしか使われていないのです。使うと、硬くて昔っぽいスペイン語になります。法律ぐらいだけではまだ生き残っています。スペイン人にも、もちろんわかりにくいです(法律専門用語)。

まだ使う表現の例:

No sé si iré o no a la fiesta, pero sea como fuere te llamaré =

No sé si iré o no a la fiesta, pero sea como sea / fuera te llamaré.

パーティーに行くかどうかまだわからないけど、どちらにしても電話するね。

Adonde fueres, haz lo que vieres (ことわざ)=

Adonde vayas / fueras, haz lo que veas / vieras.

In Roma do as Romans 郷に入っては郷に従え

 

接続法未来完了形 (Futuro perfecto de subjuntivo

活用は接続法過去完了と同じですが、hubieraの“a”が“e”に:Hubiere tenido.

意味:接続法過去完了と同じくらいでしょう。現在、法律専門用語以外は全く出ないくらいと言えるでしょう。裁判に行かない限り、出会わないと思います。裁判に行くことになったら、この時制の使い方よりも、もっと大事な問題に気を配った方がいいと思います。

 

エミリオ

 

食事と関係ある挨拶 (Saludos al comer)

2012/11/02

挨拶といっても、今回、食事をするときに挨拶っぽく使う表現(「いただきます」等)について話しましょう。

 

いただきます

スペイン語では、「いただきます」のような表現はありません。

なんと!そうすると、どうやって食べ始めるんですか?と考えるかもしれませんが、簡単に、食事がテーブルに着いたら、スプーンやフォークを取って、何も言わずに食べ始まるのです。

こういうわけで、皆そろって食べ始めるのではなく、普段、他の人を待たないで食べ始めても問題はないです。

昔、キリスト教の熱心な信者は「いただきます」と似ている気持ちで、「Señor, bendice estos alimentos que vamos a comer. Amén」と言っていましたが、現在はこれもほとんどないのではないでしょうか。

ちなみに、日本の映画や漫画をスペイン語に訳すときに、この「いただきます」は相当の問題です。そのときの役者やキャラクターの口に何かセリフをつけなければいけないんですが、自然に合う表現がないので、どんなセリフにしても何かの無理やりがあるから、翻訳者は困ります。

 



 

ごちそうさまでした

この表現もありません。食べ終わったら、何も言いません。

ま、おいしかったと思ったら「Qué bueno estaba」とか「Qué rico estaba」とかぐらい言ってもいいですが、やはりこれは「ごちそうさま」の気持ちより、ただ「おいしかったなぁ」という気持ちだけです。

 

おそまつさまでした

言うまでもなく、「ごちそうさまでした」がないなら、こちらの「おそまつさまでした」は更にはないでしょう。

 

Que aproveche

逆に、日本語にはないけどスペイン語にはある表現は「Que aproveche」。

「Que aproveche」は自分が食べていない、相手が食べようとしているか食べている途中のときに使います。だいたいの感覚は「あなたが食べようとしている・食べている食べ物があなたには栄養になるように」って感じと言ってもいいのではないでしょうか。

普段、知り合い同士に使う表現なんですが、時々知り合いではない人同士でも聞こえます。かならず言わなければいけない表現ではないので、使いすぎるのもちょっと変でしょう。

使い方例1:同僚と一緒に休憩の時間に外にいます。同僚は持ってきたbocadillo(フランスパンのサンドイッチ)をかばんから出して食べようとします。自分は何も食べない。同僚に

A: ¡Oh! Qué bocadillo más bueno. Que aproveche.

B: Gracias.

使い方例2:レストランから出るところに、たまたまそこで友人が食べている:

A (出る方): ¡Anda! ¿Qué tal, Marcos?

B (食べている方): Hola, Luis.

A: Hasta luego, que aproveche.

B: Gracias. Hasta luego.

例で見た通り、「Que aproveche」を言われた方が、「Gracias」で答えます。

注意:「Que aproveche」の「que」は「¡Qué bien!」の強い「qué」ではなく、「Que tengas buen viaje(いい旅行になるように)」のただの関係代名詞の弱い「que」なので、イントネーションに気をつけてください。

 



 

乾杯

日本人の、スペイン語の学習者は乾杯のときに普段「salud」と言います。これには何も問題はなく、とても正しくて自然な言い方なんですが、実はちょーっと改まった言い方です。どちらかというと、スペイン人は「salud」よりも「chinchín」という言い方の方をもっと使います。これを知っていても、日本人はやはり「salud」の方を使いたがっている理由はいうまでもないでしょう。どうぞ。

ところで、辞書では「chinchín」と書いてあっても、普段「chin-chin」のように発音します。もちろん、グラスがぶつかる音を表現します。由来は中国語から来た言葉らしいです。

 

今回はここまでで、今度のブログでは食事をするときの違う習慣について勉強しましょう。

 

エミリオ

スペインで有名な迷信 (Supersticiones famosas en España)

2012/10/02

どの国にでも迷信がたくさんあります。ときどき、その国独特の迷信で、ときどき他の国にもある迷信です。

今回、スペインでとても有名な迷信とその由来をいくつか紹介します。

 

Un gato negro se cruza en tu camino. 黒い猫があなたの前を通りかかる。

不吉。昔、キリスト教には猫は悪魔のモノだと考えられていて、特に黒い猫は夜の色だったので、まさに悪魔よ!という感じでした。

 



 

Colgar una herradura detrás de la puerta. ドアの裏側に馬蹄を掛ける。

吉。古代のギリシャ人には、半月の形の鉄は呪いなどから守ってくれる力があると思われていました。

 

Un cuadro torcido o que se cae. 偏った絵・壁から落ちる絵。

不吉。この迷信も古代ギリシャからのです。あの時代、偉い人の肖像画が壁から落ちると、描かれた人がもうすぐ死ぬという意味があったと信じられていました。

 

Derramar sal. 塩をこぼす。

不吉。3500年西暦紀元前から。この時代、塩は腐らない物だと思われていて、友情のシンボルになりました。なので、塩をこぼすと、友情が壊れてしまうという迷信が生まれました。こぼしてしまったら、そのこぼした塩のひとつまみを左の肩の上にかけるといい。

 

Romper un espejo. 鏡を壊す。

不吉。鏡を壊したり割ったりすると7年間も運が悪いのが続けると言われます。鏡は占いで使う道具だったので、鏡が割れるというのは、鏡は将来にある恐ろしい出来事が見せたくないから割ったという意味でした。7年間は体が更新する時間です。

 

Decir “Jesús” o “Salud” cuando alguien estornuda. くしゃみした人に“Jesus”か”Salud” を言う。

くしゃみはいろいろな病気の始まりなので、神様に病気から守ってもらうお願いです。あと、口から悪魔が入らないようにという説もあります。

 

Encontrar un trébol de cuatro hojas. 四葉のクローバーを見つける。

吉。伝説によると、イブ****は極楽がら追い出されたときは四葉のクローバーを持っていきいました。後、200年西暦紀元前のドルイド憎にも精神なシンボルでした。

 

Pasar por debajo de una escalera. はしごの下を通る。

不吉。はしごと壁は三角形を形成します。昔から、三角形は精神的な意味があります。その三角形を通り抜けるのは冒涜だと思われていました。あと、人を吊るためにははしごを使っていたなど、はしごは死と関係ある意味の、他の説もあります。

 



 

Tocar madera. 木材に触る。

吉。キリストの十字架のかけらからの説があります。他に、4000年前に、アメリカではオークは神の家としてあがめられていたという説もあります。

 

Martes y 13. 13日の火曜日。

不吉。13は、最後の晩餐では、キリスト+12人の使徒でしたから。なぜ火曜日か、そんなにはっきり知られていません。でも、”En martes, ni te cases ni te embarques” (火曜日は船に乗ったり結婚したりしてはいけません)ということわざまであります。

 

エミリオ

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