Spanish Columnスペイン語会話コラム

  • 11
会話する男女

再帰(さいき)とは、読んで字のごとく「もう一度帰ってくる」という意味の、日本語では馴染みの薄い表現です。日本語に訳す場合は、「自分が自分に~する」という意味になります。

再帰を表すスペイン語のreflexivoという言葉には「反射する」という意味があることから、まるで鏡に反射しているかのように主語と目的語が一致している場合に用いられます。例えば英語には、主語「I」と目的語「myself」を使った次のような表現があります。

I woke up to find myself in my bed.

この文章を直訳すると、「目を覚ますとベッドの中にいる自分自身を発見した」となります。「幽体離脱か?!」と思われるかもしれませんが、そうではありません。実はこのような場合、「私が私自身を見つける」=「気付く」と訳されるんです。

このように、再帰表現の文章をそのまま日本語に訳してしまうと、なんだか変な意味になってしまうことがあります。スペイン語を勉強するためには、再帰表現は避けて通れない道。基本を理解して、今後のスペイン語会話の学習に役立てましょう。

スペイン語の再帰表現の形式

 

主語の動作(動詞)とそれを受ける対象(目的語)が一致しているということは、動作が目的語を通して自分自身に帰ってくるということを表します。英語のmyselfのような「~自身」という意味の再帰代名詞と、一緒に使われる動詞「再帰動詞」の2つの組み合わせによって再帰表現は成り立ちます。

スペイン語の再帰代名詞には、人称ごとに次の6つのパターンがあります。

単数 1人称(yo) me
2人称(tú) te
3人称(él) se
複数 1人称(nosotros) nos
2人称(vosotros) os
3人称(ellos) se

それに対して再帰動詞は、不定詞(原形)では語尾に再帰代名詞seが直接くっついた形なのですが、活用に従って動詞の前に再帰代名詞が付加される形に変化します。
ここでは例として、lavar(洗う)とその再帰動詞lavarse(自分自身を洗う)の活用の違いをご紹介します。

  lavar lavarse
単数 1人称(yo) lavo me lavo
2人称(tú) lavas te lavas
3人称(él) lava se lava
複数 1人称(nosotros) lavamos nos lavamos
2人称(vosotros) laváis os laváis
3人称(ellos) lavan se lavan

再帰表現にするかどうかの判断ポイントは、動詞Lavo.(洗います)だけでは文章が成り立たないという点にあります。「自分自身を」と付け加えて意味が通じる文章であれば、再帰と判断してよいでしょう。

例文から再帰表現を見つけよう

 

例文として、「洗う」という動詞を使った4つの文章を紹介します。再帰動詞と再帰代名詞を手掛かりに、どれが再帰表現なのかを考えてみましょう。

「私は服を洗います」
Yo lavo la ropa.

「私は息子の体を洗います」
Yo lavo a mi hijo.

「私は体を洗います」
Yo me lavo.

「娘は手を洗います」
Mi hija se lava las manos.

1つめの例文は、行動主の「私」と受動主の「洋服」が一致しないので非再帰です。また、2つめの例文も、行動主「私」≠受動主「息子」であるため非再帰となります。

それに対して3つめの例文は、「私」が「私自身」を洗うことから行動主=受動主と一致しています。そのため、主語と同じ1人称単数me lavoが使われているのです。また、4つめの例文も同様に、行動主「娘」と受動主「自分の手」が一致しているので、3人称単数の主語に合わせた活用のse lavaとなっています。

よく使われる再帰動詞

スペイン語を会話する男女

スペイン語の動詞は、すべてが再帰動詞として使えるという訳ではありません。そのため、どのような動詞が再帰動詞に適しているのか理解しておく必要があります。ここでは、3種類のよく使われる再帰動詞をご紹介します。

1.体や衣服に関する再帰動詞

動作対象が自分自身である再帰表現は、lavar(洗う)のような体や、衣類などを身に付けることに関する動作でよく使われます。

不定詞 再帰動詞
despetar(目覚めさせる) despetarse(目を覚ます)
acostar(寝かせる、横たえる) acostarse(寝る)
vestir(服を着せる) vestirse(服を着る)
desnudar(服を脱がす) desnudarse(服を脱ぐ)
bañar(入浴させる) bañarse(入浴する)
duchar(シャワーを浴びさせる) ducharse(シャワーを浴びる)
afeitar(毛を剃る) afeitarse(自分のひげを剃る)
peinar(櫛でとく) peinarse(自分の髪をとかす)
pintar(絵を描く) pintarse(化粧をする)

2.動作が自分に作用する再帰動詞

体に直接関係する動作以外にも、自分自身に作用する再帰動詞があります。なお、主語が複数の場合は動作が相互に作用することから、「お互いに~する」という意味になるため注意しましょう。

不定詞 再帰動詞
probar(試す) probarse(試着する)
sentir(残念に思う) sentirse(自分が~だと感じる)
alaber(褒め称える) alabarse(自慢する)
presentar(紹介する) presentarse(自己紹介する)
olvidar(忘れる) olvidarse(自分自身が忘れる)
ver(見る) verse(お互いに見る)※
respetar(尊敬する) respetarse(尊敬しあう)※
querer(~したい) quereres(愛し合う)※
casar(結婚させる) casarse(結婚する)※

※主語が複数の場合

3.意味に注意が必要な再帰動詞

驚く外国人

目的語が自分自身に作用する再帰動詞の中には、次のように不定詞の意味に対してニュアンスが少し変わるタイプや、動作がさらに強調されるタイプの動詞があります。

不定詞 再帰動詞
llmar(~と呼ぶ、電話をする) llamarse(~という名前である)
dedicar(捧げる) dedicarse(職業に携わる)
poner(置く) ponerse(身につける)
comer(食べる) comerse(平らげる)
beber(飲む) beberse(飲み干す)
ir(行く) irse(行ってしまう)

この他に、arrenpentirse(後悔する)やatreverse(あえて~する)のように、再帰動詞がそのまま不定詞のものがあるので覚えておくとよいでしょう。

前の記事

次の記事

ラングランドチャンネルスペイン語動画講座

スペイン語会話コラム

50すぎ渋谷の中年オヤジ社長 
スペイン語マスターに挑戦

社長

何度挫折してもあきらめないぞ!
スペイン語に再トライ
夢はずばり、趣味のマラソンでスペイン語圏を疾走、世界中に散らばっていった Mis Amigos との再会。
世界の平和を祈りながら。

スペイン語挑戦への5か条

  1. 一日2時間スペイン語学習 どんなに忙しくても最低1時間
  2. 習ったことのまとめをこのコラムでする。
  3. 人知れずする
  4. 泣き言いわない
  5. 仕事を言い訳にしない

大学卒業後、バブル時代をリクルートコスモス社にて勤務。
アメリカMBA留学中に、学費を稼ぐために自身の大学にて日本語講師を3年間勤める。
時を同じくイリノイ州日本人学校補習校で中学生担任を勤める。
帰国後米国大手システムコンサルタント会社勤務、GMジャパンカスタマーサポートチームマネージャー職を歴任。
1997年外国語会話ラングランドを創業
現在株式会社ローランドコーポレーション代表取締役
妻一男二女の5人家族

趣味 ランニング、ゴルフ、水泳、空手など

ページトップに移動する