1. 被災地石巻からお便りいただきました

WaiWaiブログ

被災地石巻からお便りいただきました

2011/04/11

私にとって長年の友人であり、また日頃最も尊敬する人物の一人でもある川上嘉明氏から先週末メールをいただきました。
川上氏は、現在東京有明医療大学で教鞭を執られ、若い学生達に看護の指導をされている方ですが、
看護学会の国際的なセミナーでのプレゼンテーションに備え、
当スクール銀座校に足繁くご通学いただき、英語のブラッシュアップに余念なく励まれている方でもあります。
そんな氏がお仲間と共に、先週から被災地宮城県石巻に入り、現地の復興に尽力されているとのこと。
今回、川上氏の特別の許可をいただき、皆さんとともに氏の報告を共有させていただきたいと思います。
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お世話になっております。私は現在、災害支援のため宮城県石巻市にいます。

一昨晩、宮城県沖で発生した余震は、まるで洗面器に入れられて

力任せに揺さぶられているような状態でした。

メンバーの一人は外にいて、空がオレンジ色になった途端、地面が揺れ始めたと

青ざめておりました。


[caption id="attachment_4723" align="alignnone" width="300" caption="石巻より"]石巻より[/caption]

さて、6日から震災現地入りし、まず石巻沿岸エリアを視察しました。


[caption id="attachment_4725" align="alignnone" width="300" caption="車内から見た現実"]車内から見た現実[/caption]

道路、または川を境に、我々が親しんでいる街という世界から


まったく未知の、その片鱗も思い描くことができなかった崩壊の世界へ一変します。

それは一部の世界でなく、車で走れど走れど延々と続きます。

人間による人工物の世界が、それは我々の足元を堅固に築いているはずの基盤なのですが、

もろくいとも簡単に粉々に崩れるものであることを曝け出しているようです。


一部半壊の住宅に住む方は、戸締りができず窃盗にあるという理由で、

家を空けることができずに住み続けておられます(写真では二階に干し物が見られます)。


[caption id="attachment_4724" align="alignnone" width="300" caption="半壊の住宅とがれき"]半壊の住宅とがれき[/caption]

7日から、石巻で最大の福祉避難所で支援活動を開始しております。


石巻市民病院からヘリコプターで救助された人、入院が必要ではないと判断された人、

要介護高齢者、新生児とお母さん…、一般の避難所では対応できない人が送り込まれてきます。

石巻市役所、石巻日赤、市民病院、社協、日本看護協会からの看護師、地元の教会、

私が所属するNPOの集合体、等々、多くの支援機関が集合し活動を行っています。



[caption id="attachment_4726" align="alignnone" width="300" caption="石巻福祉避難所"]石巻福祉避難所[/caption]



震災から3週間が過ぎ、いわゆる急性期は過ぎつつあるのですが、

上記の団体の統括、つまり活動の方向や人員の配置、活動機能のコントロールが不十分です。

NPOが昼食を炊きだしていると、行政が用意する昼弁当(三日続けて唐揚げ弁当)が届く、

またY製パン会社から、「救援物資」と書かれた本日消費期限切れのおにぎりが山のように

送られてくるといった具合です。

(結局、食べられなかった食品は廃棄されています)


この避難所にいる要支援者の方々について、今後の行く先等はまったく見えていません。

ここで過ごす時間の期限が見えません。

統括の構造と機能、その仕組みづくりが急がれます。


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壊されても、壊されても、またその種特有の生活や社会を作りなおそうとする生物の基本的本質は、

人間にも貫かれていることを実見しております。

避難所をベースに、壊れかけた家に足しげく通い、

自宅のヘドロを取り除き生活の場を確保しようとする人たち。

地域社会から離れないで、自分たちの生活の場を見出そうとする人々…。

今、私がここ避難所で目にする人々の中で、後ろ向きの人は一人もいません。

「妹の旦那の遺体があがったそうだ…」

といった日常会話をお互いかわしながら、

前ににじり進む人々ばかりです。

来週末には私も東京に戻りますが、

私たちにできることは、どこにいようとも、

前に向かって、自分たちの課題に一生懸命取り組むことだと考えます。

こちらの造り酒屋の人たちは、常識を超えたことが起こったのだから、

常識を超えて「自粛」をしないで、

花見をしてじゃんじゃん酒を飲んでほしい、と訴えます。

日本全体が元気になり、その元気な血液が痛みを負った場所にどんどん通い、

そうして傷の治りが促されていくのだと思い描いております。

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氏とそのメンバーの方々の現地でのご活躍、
被災された方々の少しでも安らかなる時間のありますこと願わずにはいれません。
(以上、代表伊藤)

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